■ 映画「ター」

■ 全国100万人の読者の皆さま、映画のエリーでございます。しかしまたしてもフランス映画ではないものを見てしまった・・・

●「ター」見てきたー
いやもう、強烈、すさまじい、度肝を抜かれる、2時間40分が一瞬という映画でした。
設定がおもしろくて、史上初の女性のベルリンフィルの首席指揮者でジュリアードでも教えて本も出して、世界でひっぱりだこという女性指揮者、リディア・ターの物語。ケイト・ブランシェットさん快演で怪演、役に超絶はまって惚れ惚れするほどかっちょいいのだけど、だんだん狂っていくほどに怖くなって、映画もちょっとホラーな感じになっていきます。
最後はガラリと逆転劇というか、「はあ?」というような結末になり、人生を変えたんだなとわかるけれど(音楽家をやめたわけではない)、わたし今ひとつ意味がよくわかりませんでした(*_*)(*_*)
配信で見られるようになったら、最後の意味を再度確かめてみてもいいかも。
●憑依力がすごいのだと思う。役者さんならそれは必ず持っている能力だろうけれど、名優といわれる人は、それが並外れているのだと思う。
この役を演じるに当たって、ケイト・ブランシェットさんは指揮やドイツ語の特訓を受けたとのことだけど、マーラーの5番を指揮をしている場面で、「うわ、これ(クラウディオ)アバドそのものだわ、この人アバドになっているわ」と思った瞬間があり、ものすごい憑依力、と心底思ったのでした。過去の動画を見て見て見て、身にしみこませたんだなと思いました。話じたいは見てハッピーになるものではありませんが、あの場面はもう一度見たいと思います。
●見てよこれおもしろ過ぎない?
ドイツ・グラモフォンから、今回のサントラ版(左)と、クラウディオ・アバド&ベルリン・フィルの、本物のマーラー交響曲5番のCDです。
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パンフレットを買って読んだら、結末のことなどわかるかと思って買ってみたら、うーん、少しはわかったけれど・・・
パンフレットに関して望みたいと常々思っていること:
●版型を、たのむからA4に統一してくれないかしらん?映画ごとてんでバラバラで、やたら大きいのもあるし(ノートルダムの火事の映画など)、今回のこれも変な版型で、保存しにくいことです。
●たのむから電子版を出してください。今どき紙しかないなんて。置き場に困るのです。書籍もほとんど電子で買っているのに~(というか、紙しかなかったら、よほどのことがない限りもう買わない。)
●パンフレットわざわざ買うんだから、きちんと全部ストーリーもわかるようにしておいてほしい。Bunkamuraのなんかはそうだったと思うけれど。
「ターの心の闇は少しずつ広がっていく――」
これでは後から読み直しても、どんな映画だったかわからんよ~(*_*)(*_*)

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関谷江里