■ 映画「男と女 人生最良の日々」

■ 全国100万人の読者の皆さま、初日に劇場と言えば、これも見に行ったエリーでございます。

●2月8日(土)京都シネマでクロード・ルルーシュ監督の「男と女 人生最良の日々」。
映画館は割引の水曜日に行くものなのだけど、曜日関係なく初日に出かけるという酔狂なことをしました。だってやっぱりこれは見たいでしょう、、
ダバダバダの名曲を残したフランシス・レイさん以外はみんな生きていて、同じメンバーで10日間ほどで撮影したのだと。
ジャンルイ・トランティニャンさん90歳近く、アヌーク・エーメさんも87歳とかで、まあよく撮れたね、、こんな映画を撮らせてもらえたルルーシュさんもすごいと思う。
作中、1966年の1作目のフラッシュバックが半分くらい使われています。めちゃくちゃに懐古的だし感傷的とも言えるの。
フランスの映画評も分かれていて、酷評の方も、まあわからんではないと、、
●あちこちに出ているルルーシュさんインタヴューやパンフレットもすみずみ読んだけれど、不思議でしょうがないのは、1966年の「男と女」から53年ぶりの再会とばかり書いてあって、「男と女Ⅱ 20年後」という作品が間違いなくあったのに(1986)、まるでなかったことのようになっているのですね。ルルーシュさんは全く言及していないし、ふたりも、実は30年ぶりくらいのはずなのに、まるで53年ぶりに会って昔の話をしてドーヴィルの思い出の部屋を見に行って、みたいな作りになっているのが変だなあと思いました。さらに、「Ⅱ」の方ではアヌーク・エーメの娘は母そっくりの美貌の女優なのに、今回の新作では(今回は1966年版で子役をやっていたのと同じ人)たくましい獣医さんで、およそ「Ⅱ」の時の面影もなく、整合性というものが全くないの( ̄○ ̄;)( ̄○ ̄;)
なんというか、ルルーシュさんたちは2作目をあえてなかったものにしているとしか思えなかった・・・あまりにヘンに思って、2作目をAmazonPrimeでざざざと見直したら、配給がワーナー・ブラザースなのね。アメリカ資本ということ?? 砂漠でロケしたり空撮したり、確かに規模が違う。お金もかかっています・・・(2月23日追記。1966年の1作目もワーナー・ブラザースでした。DVD見て確かめました。ごめん<(_ _)>)
●なんで土曜日に出かけたかというと、上映時間が10時と14時で、平日昼は大抵クラブエリーか講座をやっているわたしはとても出かけられないからで・・・しかしこの時間って、高齢者向けってことか?と思っていたら・・・本当にわたしがおそらく最年少っていうくらい、観客は年配の方ばかりでした。同時代に1作目をご覧になった方々なんだろうなあと。懐かしい思いをされているのだろうなあと。100席ほどのお部屋はほぼいっぱいでした。
●わたしはさすがに1966年公開時には見ていなくて、大きくなってフランス文学やフランス映画一辺倒になってから見たわけだけど、それでも軽く30年ほど前のこと(-_-;)(-_-;)
1966年版を見ている方は、まあこれを見て損はないと思います。
●ほぼ認知症状態でも、トランティニャンさんは女を口説いたり、キザったらしいことを言ったりするのよ。こういう場面にフランス語って実にふさわしい言語だなあと改めてしみじみ。もちろん普通のフランス人が普段に四六時中こんな言葉遣いしているわけでもないけれど。
それでもやっぱりフランスは大した国だわ( ̄○ ̄;)( ̄○ ̄;)
(京都ではCOCON烏丸の京都シネマで3月6日まで上映中。)

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関谷江里