■「じき 宮ざわ」2025年10月4日

■全国100万人の読者の皆さま、東洋賢士さんのコース@「じき 宮ざわ」さんの記録です。
わたしは2023年10月の、この方の料理長就任以来、コース52回目です。
軽いお昼のコースながら、驚くべき繊細優美なお料理で独自の世界を味わうことができました。

●栃木のお酒「鳳凰美田」がひと口食前酒に供され、お料理スタートです。
先付は、甘海老を塩水に浸けてねっとりさせた後に、醤油で洗ったもの。
後ろに、「シナノパール」という長野産の稀少にして高級プラムを、
自家製奈良漬け床に漬けたもの。
ピーナッツのピュレを混ぜ込んだ白酢和え衣ソース。酸味はレモン。
焼きつるむらさき。おろしレモン。
ねっとりとろりと夢のような甘海老に、うっすら奈良漬け風味で旨みのあるプラムという組み合わせ、意表を突かれていきなり風味絶佳。
ピーナッツ入りの白酢ソースをからめもって味わえば、もう、なんという調和かと😱
ひと皿目から、旨いったらありませんでした。

●お椀は明石の鱧と天然の舞茸。
鱧は葛打ちされてとろっとした口当たり。
かんぺき~なおいしさでした✨️

●お造りは、5日間寝かせた三重の天然の鯛の炙り。
もって菊、冬瓜の鬼おろし、芽葱、雲丹、わさび。
あえて少し色をつけて作った、煎り酒。
この鯛がまためったやたら旨味たっぷりで、これだけで旨いところに、さまざま食感や彩りが添えられて重層的に味が響き合い、もー どうなの、旨すぎると思ふ~😭😭
煎り酒がまた特別に粋な風味を加えていました。

●松茸と菊花の胡麻よごし。
京菊菜、いくら
振り柚子に見えるのは、柑橘「直七」。
胡麻よごしと言いながらよごれていなくて、胡麻ペーストをのせたスタイル。
胡麻の旨味が松茸や菊菜の旨さをより引き立てて、いくらが食感と彩りを与えてきれい。小さな一品なのに、美味の宇宙のようでした✨️

●東洋一の蕎麦が来ました✨️✨️
ブラウンえのきだしに、干し椎茸、あごだしを合わせたもの。
鬼おろし。
その下に焼き茄子、白きくらげ、焼き葱。
黒いパラパラは、大徳寺納豆の粉末。
秋色濃厚なお蕎麦でした。
スープ全飲みいたしました✨️

秋刀魚幽庵焼き、秋刀魚の肝ソース
やまどり茸。白ねぎ、安岡のねぎ。
赤万願寺とうがらしのオーヴン焼き。
秋刀魚の幽庵焼きって、びっくりしたなあ😱
秋刀魚のワイルドなおいしさが少しマイルドになって、雅な風情を漂わせていました。
しかし肝ソースでやっぱり旨味が追いかけてきて、いやーすごかった。
やまどり茸の食感に「え?」と、これも意表を突かれました。
細切りの赤万願寺とうがらしは、焼いてあったのでした😱
いやもう、気軽な魚である秋刀魚がこんなになって、とびっくりしたのでした。
わたしにとっては先日(のりすのろ)に続いて秋刀魚との和解・・・というより、秋刀魚の知らなかった顔を見たという感じかなあ😂😂
いずれにしてもすごかったです😂

●お漬物コレクション来ました✨️✨️
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・昆布佃煮
・梨 ぬか漬け
・赤水菜 土佐酢漬けを、とんぶりのぬか漬けと和えたもの
・みず 甘酢醤油漬け
・コリンキー 浅漬け
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●煮えばなの白ご飯をまずいただきます。
二膳目三膳目と風味と食感が変わっていくのを楽しみます。

粒味噌ちりめん、味噌汁が添えられます。

●初登場、海苔の佃煮
海苔に、レモンえごまの実入り。
これ旨ひー😭😭
香りよく、味わい鮮烈でした。
瓶詰めで売ったらベストセラーになると思う。

●食後の甘味です✨️
・小夏と、和紅茶のゼリー/アーモンドミルクのパンナコッタ
・葛餅、栗あん
甘みはてんさい糖ということ。それで透明ではなくうっすら栗色に近い色に。

たまに出してくださる葛餅おいしいなあ☆☆☆

●お薄をいただきご馳走さまでした🙏

●今回とりわけ印象に残ったのは、
シナノパールという稀少で高価なプラムのおいしさと、

秋刀魚の幽庵焼き。瞠目の思いで味わったのでした。

●東洋賢士さんのコース@「じき 宮ざわ」、
いやもうすべて、かんぺきの、ぺき子ちゃんなコースでした。
本当に素晴らしい世界でした🙏

ちなみに、前回はこんなでした

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関谷江里