■ あれこれ話:講座、本、映画

■ 全国100万人の読者の皆さま、食べもの以外でわたしを作っているもの、支えているものの話をします。

●この夏の勉強\(^o^)/ 大好きかっしー、鹿島茂先生のオンラインサマースクールです。YouTubeで受講できます。8月15日(土)第1回目、1時間半のところを2時間近く、みっちりぎっしりルイ14世とその時代のことを学びました。ものすごい充実感\(^o^)/\(^o^)/ リアルタイムにPCの前にいられなくても、アーカイヴで聴き直せますから、今からでも間に合います。さらに22日に2回目、29日に3回目です。博覧強記の鹿島茂先生が汗牛充棟にして載籍浩瀚な様子の書斎からお話しくださいます。(←鹿島茂先生の書棚があまりに素晴らしいから、4文字熟語を使ってみたかった。笑。)

詳しくはこちらにあります。ALL REVIEWS 友の会に、この機会にわたしも入りました。

●今、読むべきはこの本です。復習に読んでいます。

太陽王ルイ14世 ヴェルサイユの発明者 」(角川学芸出版単行本)

「はじめに」を読むだけでも鹿島茂先生の独自の論考のおもしろさがわかり、かっしー節いいぞー\(^o^)/と思います。

「文化的北極点としてのヴェルサイユ」、「憧憬の順送り構造」って上手に言われます。

「中央集権化とヴェルサイユの「発明」はルイ14世の二つの業績であるどころか、一つだけの関心事の二つの現実化にほかならない」

あとはみんな読んでね。

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●全然違う本ですが、最近これ読んでおもしろかった\(^o^)/

ゴダールと女たち」四方田犬彦  (講談社現代新書)

わたしゴダールの映画が好きかと言えば、実は全く好きとは言えず(落ち着きなく荒唐無稽なばかりと思ってきた)、フランソワ・トリュフォーの方が圧倒的に好きなんだけど(ごめん<(_ _)>)、それでもまあ、フランス贔屓として、ちょっとは見てきた・・・と言いつつ、この本に出てくる映画は、ほぼ全部見ていたと今回わかったのでした。( ̄○ ̄;)( ̄○ ̄;)

「結びに」がおもしろくて、今まで日本にはゴダールについては2通りの文章しか存在していない、と。

片方は「ゴダール大好き、ゴダールはカッコイイ」という映画オタクの賛辞。

もう一方は、大真面目な学位請求者たちの書く論文。

ゴダールを現代哲学や主題批評の文脈のなかに引き摺り込み、彼の作品の数々の間に、厳粛にして精密な一貫性を発見しては悦に入っている。

四方田犬彦さんはそのどちらでもないものを目指されたのだと。「女たち」という切り口を意図的に選んだと。(それにしても「女に逃げられるという天才的才能」というタイトルがおもしろいわ(^o^))

●ジャン・リュック・ゴダールさん、ご存命なのですよね。1930年12月3日生まれで現在89歳。わたしとしては、昨年亡くなったアニエス・ヴァルダさんとの約束を守ってあげるべきだったよーと思う。「顔たち、ところどころ」の話ね。

アンナ・カリーナもアンヌ・ヴィアゼムスキーもジーン・セバーグも亡くなっちゃったけれど、ゴダールさんは長寿です。

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●全然違う映画ですが、アマゾンプライムで最近これを見て、じわじわとおもしろかった\(^o^)/ あり得なくて、おかしくて、ちょっとしみじみして、まあよかったなと思えて、でも少し苦かった。

さびれ果てた郊外のアパルトマンというか団地が舞台。脚を悪くしたさえない男、夜勤の女性看護師(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)、落ち目の女優(イザベル・ユペール)、鍵っ子の男子高校生(ジュール・ベンシェトリ)、そこになぜか不時着したNASAの宇宙飛行士(設定自体が荒唐無稽)、それを喜々として世話するアルジェリア系移民の女性(息子は服役中)・・・と、訳ありの人たちばかりが揃い、それぞれの人生があぶり出され、どれもなんだかどうしようもなくて、けれど笑えるのです。

●イザベル・ユペール、フランスを代表する女優のひとり、60代後半で最前線にいて途切れることなくさまざまな監督の映画に出演、目をみはる活躍です。知的でクールで、わたしかなり好きです。彼女の相手役をする美青年、ジュール・ベンシェトリがまた、すごくよかったーー\(^o^)/\(^o^)/ 彼はこの映画の監督であるサミュエル・ベンシェトリの息子。母親はマリ・トランティニャン・・・ということは、ジャンルイ・トランティニャンの孫ということです。サラブレッドというわけ。かるーい気持ちで見始めたのだけど、いやーめっけものだったわこの映画。

映画「アスファルト」アマゾンの見放題貼り付けておきます

次はピアニストの映画見るから(^o^)/

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■ あれこれ話:映画、ジノリ、マイセン

■ 全国100万人の読者の皆さま、映画見逃した/見た/ものすごくよかった\(^o^)/の報告でございます。

●「アンティークの祝祭」

これ見逃しました。新風館にできた映画館で見たかったのだけど、上映が朝の9時~って。わたしにその時間に映画館に来いというのは無理なのよ(*_*)(*_*)(*_*)

前回のフランスからの帰りの飛行機でざざっと見ているのだけど、ちゃんと見たいよう。ドヌーヴさまがお出になるものは見るのですよっと。

●これは7月半ば、京都シネマで見ました。

しかしなあ、、
わたしはパリの風景を見られるだけで、フランス語を聞けるだけでうれしい方なんだけど、この映画はなあ~(-_-;)(-_-;)
カトリーヌ・ドヌーヴさまが出ていたらとりあえず見るのと同様に、これはキアラ・マストロヤンニが主演だから見たんだけどな、、むー、、
これは、わたしにとっては、いまいちであったのう。
なんか荒唐無稽なのよ。まあ、ひと晩に見た夢でした、で最後は済むんだけど、なんか説得力なかったなあ。キアラ・マストロヤンニが、あれだけ男をとっかえひっかえするようなキャラクターにはまってないんだもん。わんさか過去の男が出てくるんだけど、なんかじぇんじぇんしっくりこないの。
久しぶりの映画館に行けてうれしかったんだけどなあ・・・

●これはものすごくよかったーー\(^o^)/\(^o^)/

Amazon Prime の見放題になっていますから、皆さんぜひ。

2019年3月に90歳で亡くなったアニエス・ヴァルダさん監督です。明るくてほのぼのする映画。

顔たち、ところどころ」というタイトルなんだけど、原題は「Visages villages.」。そのまま訳すと「顔々、村々」という感じですね。

わたしなら、「顔たち、あちこち」みたいな訳語にするかなあ。

アニエス・ヴァルダさん87歳の時の作品で、JRというカメラマンで壁に大きな人物写真を貼り付けて回るアーティストと共にフランスの村々を旅するのです。簡易スタジオ兼巨大プリンタでもある、カメラの形を模した大型トラックに乗って。このJR、決してサングラスをはずそうとせず、帽子だってどこに行ってもかぶったままです。旅の友、アニエス・ヴァルダさんにさえ素顔を見せようとしないJRに、アニエスさんは執拗に「ずっとサングラスしているの?」「はずさないの?」「はずしてよ、感じ悪い(Ce n’est pas amical、直訳すると「友好的ではない」)」と言い続けるのがおもしろいのね。JRとの旅の日々、道中険悪になることもあるけれど、JRははるか年上(54歳上)の彼女にとても優しく理解力があって、温かい友情だなあと微笑ましく思えるわけです。いいなあと思う(^o^)

最後、アニエスさんはあるスペシャルなプレゼントをJRにしようと、彼を伴って(カメラトラックではなく)電車である場所へ出かけます。そのプレゼントが、果たしてかなうのかかなわないのかは見てのお楽しみとして、最後のほんの5分ほどがまた見どころなのです。忘れがたいです。これはヌーヴェル・ヴァーグのファンの皆さんには必ず見ていただきたいと思います。

DVDはこちら

あーフランス行きたい。

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●わりと最近、こんなカップを買ったのでした。

このところわたしにおいて器さわぎが起こっていて・・・6月、撮影用にロイヤルコペンハーゲンを何枚か買ったところで終わればよかったのに、ジノリの赤いにわとり模様がひどくかわいく思えて・・・

このカップがあまりにも気に入って、今度は同じ模様でお皿も欲しくなり・・・底なしの沼、、( ̄○ ̄;)( ̄○ ̄;)

24センチスープ皿、25センチ平皿買いました。

アマゾンにもありました\(^o^)/

●これも買ったのだけど、これは非常に美麗でうっとりするカップながら、わたしの人生には入って来ず、手放そうと思います。ドナドナドナ。欲しい方は言ってね。

(「ル・ノーブル」さんの画像を使わせていただいています。四条店で購入いたしました。)

●マイセンのブルーオニオンです。280ccくらい入ります。

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■ 季節の和菓子/シャヴィニョル/京都シネマ/オカフェ

■ 全国100万人の読者の皆さま、あれこれの話をするエリーでございます。日々を彩ってくれる、おいしいものあれこれ。

●お店あちこち休業になっていて、ほんとつまらん(T_T)(T_T)のだけど、大丸地下の食料品売場は平日に限り開いていて救われます。閉店が18時半(いつもは20時)なので、時短営業ですが、それでもありがたい。

気軽だけどおいしい「仙太郎」さんで柏餅のみそあんです。あーおいしかった(^o^)

●これは茶っちゃ餅というの、強烈に抹茶味、これは今回初めていただいて、ものすごく好きでした。繰り返し食べたいと思いました。

●こんな風に

●買いましたよっと\(^o^)/\(^o^)/

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●同じく大丸地下で好んで通うのが「arcane アルカン」さんです。

をを、わたしが行けないフランスから来てくれたクロタン ドゥ シャヴィニョルがありました\(^o^)/\(^o^)/

●農家製のシャヴィニョル、AOP。シェーヴルです。

●できたてのフレッシュな酸味よりは、すでに旨みを感じさせる状態になっています。60gって、切って少しずつ食べようと思っても、結局止まらず一瞬で食べてしまう量です。ほどよい塩気、なめらかながらほろほろと崩れる舌ざわり、広がる旨み、まろやかな味わいの余韻。ああ~~おいしい。豊かな農産国、遠い祖国の味よ~~\(^o^)/\(^o^)/

●高い、なんて思わないのです。飛行機に乗って来てくれたんだから(T_T)(T_T)

アルカンさんいわく、細々ながらも、商品はフランスから届いているのだと。

●また別の日、サントモール ドゥ トゥーレーヌもホールで買いましたよっと\(^o^)/\(^o^)/
うちから2分のところでフロマージュが買えること、こんな世の中になっても変わらず買えること(奇跡的なことかも)、本当にありがたいです。

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●フランスといえばフランス映画で、

●京都でフランス映画といえば、京都シネマです。

東京でかつては、Bunkamuraのル・シネマ、渋谷のユーロスペース、新宿のシネマスクエアとうきゅう、六本木のWAVEの地下のCINE VIVANTに足しげく通って見ていたような映画が、京都ではここ1館でまとまって見られるわけです。その上近くて楽で言うことないんだけど、こうなってしまったらどうしようもないです。(*_*)(*_*)

今年に入ってからでも、1~3月で、「冬時間のパリ」「男と女 人生最良の日々」「ダゲール街の人々」「アニエスによるヴァルダ」「Celle que vous croyez」(日本語タイトルなんて言ったっけ、ジュリエット・ビノシュがSNSにはまる映画)と見に行ったんだがなあ。早く再開を、再開できる世の中を~~!

●笑いたい時はこちらです。ある夕方プリンがどうしても食べたくなり、ちょっと久しぶりに「オカフェ」さんへ。普通に営業されていました。嵐山店は通常営業は休止しているけれど、中でがんがん焙煎しているんだって\(^o^)/

●これを女性客に配っているんだって。爆笑\(^o^)/\(^o^)/

店主・岡田章宏さん、自分の顔をシールにして、ヴァレンタイン返しとしたとか。わたし何もあげてないのにいただいていいのでしょうか。しかしこれどうするの? ・・・スマフォに貼ることを推奨されました。なるほど。(^o^)(^o^)

●1枚で驚いてはいけません。除菌スプレーのボトルを見て目を見張りました。ああもう、怖いものないわこの店主さん\(^o^)/\(^o^)/

やるならここまでやればいいのだという例です。

オカフェ」さん、おもしろいです、笑えます、唯一無二です。

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■ 映画「男と女 人生最良の日々」

■ 全国100万人の読者の皆さま、初日に劇場と言えば、これも見に行ったエリーでございます。

●2月8日(土)京都シネマでクロード・ルルーシュ監督の「男と女 人生最良の日々」。
映画館は割引の水曜日に行くものなのだけど、曜日関係なく初日に出かけるという酔狂なことをしました。だってやっぱりこれは見たいでしょう、、
ダバダバダの名曲を残したフランシス・レイさん以外はみんな生きていて、同じメンバーで10日間ほどで撮影したのだと。
ジャンルイ・トランティニャンさん90歳近く、アヌーク・エーメさんも87歳とかで、まあよく撮れたね、、こんな映画を撮らせてもらえたルルーシュさんもすごいと思う。
作中、1966年の1作目のフラッシュバックが半分くらい使われています。めちゃくちゃに懐古的だし感傷的とも言えるの。
フランスの映画評も分かれていて、酷評の方も、まあわからんではないと、、
●あちこちに出ているルルーシュさんインタヴューやパンフレットもすみずみ読んだけれど、不思議でしょうがないのは、1966年の「男と女」から53年ぶりの再会とばかり書いてあって、「男と女Ⅱ 20年後」という作品が間違いなくあったのに(1986)、まるでなかったことのようになっているのですね。ルルーシュさんは全く言及していないし、ふたりも、実は30年ぶりくらいのはずなのに、まるで53年ぶりに会って昔の話をしてドーヴィルの思い出の部屋を見に行って、みたいな作りになっているのが変だなあと思いました。さらに、「Ⅱ」の方ではアヌーク・エーメの娘は母そっくりの美貌の女優なのに、今回の新作では(今回は1966年版で子役をやっていたのと同じ人)たくましい獣医さんで、およそ「Ⅱ」の時の面影もなく、整合性というものが全くないの( ̄○ ̄;)( ̄○ ̄;)
なんというか、ルルーシュさんたちは2作目をあえてなかったものにしているとしか思えなかった・・・あまりにヘンに思って、2作目をAmazonPrimeでざざざと見直したら、配給がワーナー・ブラザースなのね。アメリカ資本ということ?? 砂漠でロケしたり空撮したり、確かに規模が違う。お金もかかっています・・・(2月23日追記。1966年の1作目もワーナー・ブラザースでした。DVD見て確かめました。ごめん<(_ _)>)
●なんで土曜日に出かけたかというと、上映時間が10時と14時で、平日昼は大抵クラブエリーか講座をやっているわたしはとても出かけられないからで・・・しかしこの時間って、高齢者向けってことか?と思っていたら・・・本当にわたしがおそらく最年少っていうくらい、観客は年配の方ばかりでした。同時代に1作目をご覧になった方々なんだろうなあと。懐かしい思いをされているのだろうなあと。100席ほどのお部屋はほぼいっぱいでした。
●わたしはさすがに1966年公開時には見ていなくて、大きくなってフランス文学やフランス映画一辺倒になってから見たわけだけど、それでも軽く30年ほど前のこと(-_-;)(-_-;)
1966年版を見ている方は、まあこれを見て損はないと思います。
●ほぼ認知症状態でも、トランティニャンさんは女を口説いたり、キザったらしいことを言ったりするのよ。こういう場面にフランス語って実にふさわしい言語だなあと改めてしみじみ。もちろん普通のフランス人が普段に四六時中こんな言葉遣いしているわけでもないけれど。
それでもやっぱりフランスは大した国だわ( ̄○ ̄;)( ̄○ ̄;)
(京都ではCOCON烏丸の京都シネマで3月6日まで上映中。)

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■ 映画「冬時間のパリ」

■ 全国100万人の読者の皆さま、これは京都シネマに出かけるしかないと思ったエリーでございます。DVDや、ダウンロードで見られる状態になるまで待ってはいられませんでした。

●見て来ましたよっと(^o^)
オリヴィエ・アサイヤス監督「冬時間のパリ」(原題 DOUBLES VIES)。

舞台はパリで、紙の本が売れず、世の中はデジタル化が進んでいるという出版業界の話に、フランスなら誰も驚かない大人の秘密の関係がからみ、場面はひたすら会話、議論、おしゃべり、話につぐ話。設定は今の今ではあるけれど、ただただ話す人々を撮ってるの。これ、エリック・ロメールそのものじゃない? と即座に思い・・・

パンフレットを見たら案の定、エリック・ロメールの「木と市長と文化会館/または七つの偶然」に着想を得て作った映画なんだと。あまつさえ、パスカル・グレゴリーといった、懐かしいロメール組もちらりと登場していました。

字幕の助けがあるおかげで早口の会話もほとんどすみずみわかって、あーフランス人のおしゃべりってこうよなあ、食事長いしなあと思ったのでした。最後はマヨルカ島でのヴァカンスの場面で明るく終わるので救われたけれど、見てすかっとするより、どっと疲れたという感じ(^o^)(^o^)でもそれだけ本当にフランスっぽかったということです。見てよかった\(^o^)/\(^o^)/

京都シネマさん、2月には見たい映画が目白押しで、毎週行かねばならんかもです。先日飛行機の中で途中までしか見られず最後どうなったか気になっているのも2月末から上映みたい。これまたジュリエット・ビノシュ主演なんだけど。特別好きというのではないけれど、ジュリエット・ビノシュさんものすごく上手だなあと思っています。

京都シネマさんにお願いしたいことは、どうか今回みたいに20時50分~という感じで夜遅上映してくださるとわたしも行きやすいのですけれど、ということです。10時~、14時~みたいな上映時間だとわたし行きたくても全く無理だから、せめて夕方上映をお願いします。

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■ サンテ刑務所の周辺散歩

■ 全国100万人の読者の皆さま、エリー@パリでございます。

11月28日(木)午後、今まで行こうなどと思いもしなかったところに、初めて行ってきました。
14区の、サンテ刑務所へ!!
正確には、サンテ刑務所周辺へ、ですが。

●メトロ、サン・ジャック駅を降りたらこの標識でした。

●これがサンテ刑務所。塀が張り巡らされて、いかにも刑務所という感じでした。

●そもそもは映画です。是枝裕和監督の「真実」、これを10月の封切り後すぐに見て心を奪われたのです。完全なフランス映画で、知らなければ日本人の監督が撮ったとは思えない作品です。

●主演のカトリーヌ・ドヌーヴさまはやっぱり女王さまで存在感が圧倒的だし、共演がジュリエット・ビノシュさんというまたすごい組み合わせ。(初共演だそうです。)見て本当に仰天したのです。

(Photo L. Champoussin (C)2019 3B-分福-MI MOVIES-FRANCE 3 CINEMA)
●是枝裕和さんの本も読みました。「真実」制作にいたるまでと、撮影の日々を綴った「こんな雨の日に 映画「真実」をめぐるいくつかのこと」。
この本がまたしみじみよくて感じ入り、このロケ地であるお屋敷を訪ねたい、外からだけでも見たいという思いを強めたのです。
●そして、最後にドヌーヴさまが豹柄のコートを着て犬の散歩に歩く、サンテ刑務所の塀沿いの道(アラゴ通り)を絶対に見に行こう、豹柄は着ないが、わたしも歩こうと思ったわけです。(厚かましい\(^o^)/\(^o^)/)

それがこの道です。

●お屋敷は表側と裏側(どちらかが通用口)から見ました。
今回びっくりしたことに、昨日会った大島泉ちゃんが、なんとこの館に行ったことがあると。持ち主のアーティストを取材しに行ったのだと。映画のロケ地になったこの敷地の中まで入ったのだと。
おかげで正確な番地までわかった上で訪ねることができて、もちろん外から眺めただけなのだけど、気が済んだのでした。
映画を見ながら、こんな館あるのか? 別の場所でロケして、「裏は刑務所よ」と台詞だけで言っているんだろうなと思っていたら、本当にジャスト「裏が刑務所」の場所に位置する邸宅だったのでした。

●さらに仰天したことがあって、こんなのありなのか? フランスのおおらかさなのか?と思ったこと:

鉄格子の中の人(=収監されている人)と、お仲間と思われる人が、塀越しに大声で話していたの!!!

とっさに、アルセーヌ・ルパンとかジャック・ベッケルなんかが頭の中を巡ったひと時、、
印象強烈なサンテ刑務所でした。

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●「真実」は不思議な映画だったなあと思います。決して楽しい話ではないのに、妙に明るい感じで終わります。後味悪くなかった。フランソワ・トリュフォーの「アメリカの夜」をなぜかしきりに思い出させるエンディングでした。
●撮影がものすごーーーーくいいと思いました。
ドヌーヴさまあれだけ最後きれいに撮ってもらえて得したと思う。ビノシュさんとの母娘の場面なのに7:3くらいの比率でドヌーヴさま横からのショットで、たまらなくきれいでした。
フランス映画が好きな方はどうか見てくださいね。

●最後に振り返ってもう1枚だけ写真を撮って、帰路についたのでした。

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今回の日程:2019年11月25日~12月3日

今回の計算:1ユーロ 120円

今回の記録は 2019年11月 Paris パリ でひとまとまりになっています。

2013年からのパリの記録:時々パリ
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■ 日曜で、映画あれこれ

■ 全国100万人の読者の皆さま、日曜は本や映画などいつもと少し違う話をしたいと思うエリーでございます。映画は少ないながら結構コンスタントに見ておりまして、アマゾンプライムの見放題が始まってからは、空き時間30分でもあれば手元のKindle fire(4980円!) で見ています。フランス映画はそんなに多くないから、結局お金払って見ることもしばしばなのだけど。といっても300円とか400円。本当にすごい世の中になりました。ほんの2、3年前はせっせとDVDレンタルのツタヤさんに通っていたのに。
以下、とりとめなく映画の話です。

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もうサイコー。ファブリス・ルキーニが、本当にはまり役です。すごくインテリぽくて(本当にインテリなんだと思う)、強烈な個性、独特のしゃべり方。好きというのでもないけれど、わたし20歳くらいの時エリック・ロメールの映画「満月の夜」でこの人を初めて見てから、出ているものはほとんど見てきたと思います。この人が出てきたら、「出たー\(^o^)/\(^o^)/」って感じで、ちょうど「半沢直樹」で、黒崎さん=愛之助さんが出てきた時に「出たー\(^o^)/\(^o^)/」となったような、ああいう感じ。ちょっとキワものというか、他にないキャラクターなわけです。相手役の女性やら他の役はどうでもよくて(ごめん・笑)、もうファブリス・ルキーニに釘付けで見ました。あと、少し過去のものではセドリック・クラピシュ監督の「PARIS」の、ソルボンヌの教授役がはまり過ぎでした。
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ダニエル・オートゥイユはもちろんすごくうまいんだけど、共演したパスカル・デュケンヌがものすごくいいのです。身体全部で生きてるって感じで。ものすごい演技力。笑顔がめちゃくちゃにいいの。1996年のカンヌ国際映画祭で、最優秀男優賞をふたりで受けています。この作品、封切はパリにいた頃だったのでオデオンあたりで見たんですが、先日20年ぶりで見て、せりふまではっきり覚えている場面と、こんなの見たか?みたいにまるきり忘れている場面があって、自分の記憶力が頼りにならないことを思い知りました。記憶力だけは結構いい方と思っていたんだけど、あやしいです(*_*)(*_*)

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レジス・ヴァルニエ監督、カトリーヌ・ドヌーヴご降臨!のドラマティックな映画です。これを思い出して見たくなって、けれどアマゾンビデオでは見られない。買うか、レンタルやさんで探すしかないみたい。
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突然がらりと雰囲気が変わりますが、昨年この復刻DVDが出たということで、見たいー! 20代前半、大学の帰りに新宿の映画館で見たのですが、長年妙に忘れられない映画です。牛屠殺から始まる最初の場面、他はパチンコのいかさま場面くらいしか覚えていないのだけど、でもものすごく心に響いたのです。

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